内科・消化器内科・内視鏡内科・糖尿病内科 内科・消化器内科・内視鏡内科・糖尿病内科 医療法人社団 河原医院

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> 2025.06.22

糖尿病とがんに対する河原医院の取り組み


河原医院は神戸市東灘区において消化器内科の専門的なクリニックとして診療に取り組んでいると同時に、古くから糖尿病治療に向き合ってきた糖尿病内科でもあります。 当院では日本糖尿病学会 専門医ならびに日本内科学会 総合内科専門医が、糖尿病治療を行っています。

糖尿病は「膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンのはたらきが不十分のため、血糖値が高い状態が続いている」ことを指します。はじめは無症状ですが、高血糖が続くと徐々に全身の血管が障害され、眼、腎臓、そして脳や心臓の血管に重大な合併症を起こします。
糖尿病の治療は、患者さんが血管障害(慢性腎不全、虚血性心疾患、脳血管障害)により生活に大きな支障をきたす、あるいは急に命を落とすのを防ぐことが、最大の目標です。

ただし、糖尿病の方の死亡原因として血管障害が占める割合は年々改善され、1970年代には40%を超えていたものが、2010年代には10.9%と大幅に低下しています。

現在、国内において糖尿病患者さんの最大の死因は「がん」であり、38.9%の方が「がん」で亡くなっていることが知られています(中村二郎ほか.糖尿病.2024)。
日本人全体で見ると、死因として「がん」が占める割合は24%ほどですので、糖尿病の方はそうでない方と比較して、かなり「がん」を発症しやすいのが実情です。
原因として、高血糖そのもの、または高血糖に反応してインスリンが過剰に分泌されること、その他炎症性サイトカインの分泌亢進など、さまざまなものが考えられています。

日本国内での大規模な研究では、糖尿病によってリスクが上昇するがんとして、大腸がん(ハザード比1.40[1.19~1.64])、肝臓がん(ハザード比1.97[1.65~2.36])、膵臓がん(ハザード比1.85[1.46~2.34])、乳がん、子宮内膜がん、膀胱がん が報告されています。
つまり、一定の期間でみたときに、糖尿病の方はそうでない方より、大腸がんは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、膵臓がんは1.85倍、罹患しやすいということになります(糖尿病とがんに関する委員会.糖尿病.2013)。
おなじアジア圏である台湾からは、胃がんのリスクも上昇すると報告されています(CC Chiu et al. Intern Med. 2013)。
また、肥満や血糖値が不安定であることが、さらにリスクを高めるとする報告もあります(Mao D, et al. Lancet Reg Health West Pac. 2022)。

これらのデータから、糖尿病に対しては血糖値をコントロールすると同時に、胃や大腸、膵臓、肝臓など、特に消化器のがんに注意を払うことが非常に重要です。

河原医院では、患者さん1人1人に寄り添った糖尿病治療を心掛けるとともに、適切なタイミングで内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)、腹部エコーによる「がん」のチェックを行っております。

当院の内視鏡は、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医かつ日本消化器病学会専門医・指導医である副院長が実施しており、大病院に引けを取らないハイクオリティな胃カメラ・大腸カメラをご提供しております。
なにより、普段からお身体や内服薬の状況を把握しているクリニックで検査を受けていただくことは、患者さんにとっても大変ご安心いただけるのではないかと自負しております。
また、鎮静剤を使用した眠っている間の検査、土曜日の検査、胃・大腸カメラの同時検査にも対応しております(CT、MRI、その他検査内容によっては、連携する医療機関に紹介させていただくこともあります)。

当院はJR住吉駅(神戸市東灘区)北出口から徒歩1-2分に位置しており、通勤前後にも通院していただきやすい環境が整っています。また、内視鏡検査の際にも、電車、タクシー、バスなどをご利用いただきやすくなっております。

「健診で血糖値が高いと指摘された」「糖尿病と言われたが放置している」「家族に糖尿病の方がいて、自分も大丈夫か心配」など、糖尿病について気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。