★★ 日本腹部救急医学会総会のモーニングセミナーで講演を行いました
2026年3月13日(金)、横浜で開催された第62回 日本腹部救急医学会総会のモーニングセミナーにて、河原史明医師(副院長)が急性腹痛の診療と遺伝性血管性浮腫(HAE)の診断について、講演を行いました。
HAEは手や足、顔などの強いむくみ、腸のむくみによる腹痛などの発作を起こす、5万人に1人ほどの稀少疾患です。
のどが腫れると呼吸困難をきたし、致命的になる可能性があります。
しかし、疾患自体が珍しく医療者の間でも認知度が低いこと、発作がないときには症状が全然ないことから、発症してから診断がつくまで平均で8~15年かかるという研究結果も報告されています。
患者さんは長年診断がつかないまま繰り返す腹痛発作に悩まされたり、生命の危機にさらされたりしていることが多くあります。また発作のないときでも、発作時のことを心配して日常生活が制限されていることも知られています。
近年予防薬や治療薬が発展し、診断がつけば危険な状態になるのを防ぐことができるようになりました。 しかし、国内には診断がつかないままお悩みになっている患者さんがまだ多くいると考えられています。
わたくし副院長は、稀少疾患である食道アカラシアに対する経口内視鏡的筋層切開術(POEM)を、2016年に神戸大学病院で関西で初めて立ち上げたメンバーの1人でもあります。
アカラシアは、食道運動に障害があり、食事のつかえ、嘔吐、胸痛などの症状をきたします。
POEMを導入して間もない頃は、多くの食道アカラシアの患者さんが、診断がつくまで、あるいはPOEMを受けられるようになるまでに何年も、場合によっては何十年もの年月を要しておられました。
中には医療従事者になかなか病状を理解してもらえず長年苦しんだという方も、少なからずいらっしゃいました。
その際の経験を現在に活かし、微力ながら内科医がHAEを正しく理解し、患者さんがスムーズに診療を受けられるようになるための啓発活動を行っています。
原因不明の繰り返す腹痛発作は、HAEをはじめ血管性浮腫の可能性も考えられます。
大きな病院の受診に抵抗がある方は、ぜひ一度河原医院までご相談ください。

