- 受付・待合
- 診察室
- 点滴室・リカバリールーム
- 内視鏡室
- エコー
- 発熱外来(隔離診察室)
院長の河原啓(かわら あきら)です。以下、当院の紹介をさせていただきます。
当院は開業75周年を迎えておりますが、長年、地域医療のほか、専門医療にも取り組んで参りました。当院のような診療所の役割というものは、時代とともに変化してきたものと考えています。初代院長、河原信二は外科医でしたが、有床診療所を開業した太平洋戦争終戦直後の昭和20年代~40年代では、外傷、虫垂炎など外科領域の小手術のほか、栄養不足、肺結核、高血圧、脳卒中、胃潰瘍、在宅医療、予防医学などいわゆるプライマリケアが中心の地域医療でした。しかし、その後の高度経済成長の陰で増加する生活習慣病やその結果として生じる動脈硬化症、長期にわたって飲食してきた食品や嗜好品や喫煙、環境汚染が原因と思われるがんの増加、高齢化による肺炎や認知症の増加など疾病構造が変化してきました。
そういった中、私は昭和50年に医師となり、大学や病院ではとくに糖尿病学や肝臓病学、消化器病学に研鑽し、診療に従事してきました。そして、平成元年には初代の創設した地域医療中心の無床の診療所を継承いたしましたが、当時患者数が増加の一途であった糖尿病の診療・教育、またようやく原因ウイルスが発見されたC型肝炎や肝がんの診療にも取り組んで参りました。平成22年からは兵庫県肝炎対策協議会委員も務めました。当院に限らず、C型肝炎は世界中の多くの研究者、臨床医、医療スタッフの必死の努力で平成30年頃までにはほぼ消滅し、その終末としてのC型肝炎に由来する肝がんも殆ど観られなくなりました。今後は、感染症や予防医学も含めた皆さんが安心できる地域医療に取り組むほか、さらに問題となる大腸がんや胃がん、膵がんなどの消化器系のがん診療や脂肪肝・脂肪性肝炎から発症する肝硬変、肝がんなどの診療にも取り組んで参ります。幸い、当院では副院長の河原史明(かわら ふみあき)がこの方面の診療に熟達いたしております。
また、神戸市は全国的にみても高齢化率が高く、そこには当然、地域医療と看護、介護、福祉関係団体との連携、病診連携、診診連携が今後さらに重要な課題となって参ります。当院も従来通り、この方面にも取り組んで参る所存でございます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年1月より副院長に就任しました河原史明(かわらふみあき)です。
医師になり20年弱、神戸市内の基幹病院や神戸大学病院、昭和大学江東豊洲病院で日々修練を積んでまいりました。ご指導いただいた先生方、スタッフの皆さま、そして医師として育ててくださった地域の皆さまに感謝申し上げます。
これまで消化器系(食道、胃、腸や肝臓、胆のう、膵臓など)、つまり「食道とおなかの病気」を中心に、さまざまな内科の病気に関して、多くの患者さんの診療に従事してきました。多角的に皆さまの健康問題に取り組みますが、もっとも得意としているのは内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)を用いた診療です。
食道・胃・腸の病気、特にがんの早期発見・早期治療に関しては、国内屈指の専門施設である神戸大学病院の内視鏡治療グループで十分な経験を積んでまいりました。また、食道運動障害(食道アカラシアなど)や食道炎など、がん以外の疾患に対する診断・治療に関しても、昭和大学江東豊洲病院に国内留学する機会をいただきました。いずれの施設でも世界トップレベルの診療を体験し、知識と技術を身に着けることができました。また、それらの経験を活かして国内外での内視鏡技術指導も行ってきました。豊永高史先生(神戸大学)をはじめ先輩の先生方に根気強くご指導いただき、腕を磨くチャンスを与えていただいたおかげで成長できたこと、心より感謝しております。
私にとって内視鏡は、おなかの触診をする、聴診器で心臓や肺の音を聴く、という行為と同じように、内科医として患者さんのお身体をきっちりと診る有効な手段のひとつです。消化器の病気で苦しむ患者さんを1人でも減らしたい、そういう気持ちで日々診察と内視鏡検査に励んでいます。検査を受ける受けない、ということも含め、気軽にご相談いただきたいと思います。
2017年秋からは甲南病院に赴任し、当初東灘区ではまだ実施されていなかったさまざまな内視鏡手術(胃がん、食道がん、大腸がんや十二指腸がん、咽頭がんに対するESD、食道アカラシアに対するPOEM、食道粘膜下腫瘍に対するPOETやTECS、胃粘膜下腫瘍や十二指腸がんに対するLECSなど)を導入し、多くの患者さんの治療に参画いたしました。医療センターに移行する際には、たくさんのスタッフとともに消化器内科・内視鏡センターの立ち上げにも尽力いたしました。
また、消化器や内視鏡の専門的な診療に励む一方で、「病気だけみるのでなく、患者をみよ」という恩師の言葉を忘れず、常に患者さんのお身体、そして心(こころ)の全体的な調子をケアし、総合的な診療を行うよう心掛けてまいりました。おなかの不調はもちろん、内科全般に関してなんでもご相談ください。
今後はこの河原医院で、自らの知識や技術、経験を総動員して、地域の皆様の健康を守るべくベストを尽くします。必要に応じて近隣のクリニックやさまざまな病院の先生方と連携を取り合い、患者さん1人1人に合った医療を目指しますのでご安心ください。
地域の皆様に最良かつ温かい医療を提供できるよう、スタッフ一同日々努力していく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
第74回日本食道学会学術集会 優秀演題賞
「見逃さない!消化器医によるHAE拾い上げの重要性と要点」兵庫県HAE(遺伝性血管性浮腫)Web Seminar
「細径処置スコープEG-840TP-消化管内視鏡治療におけるベストユースを考える-」第111回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会ランチョンセミナー
「見逃さない!腹部症状から診断・救命に繋げるHAE-全消化器医が知っておくべき基礎知識-」JDDW 2023(第65回日本消化器病学会大会)ブレックファーストセミナー
「早期胃癌内視鏡診断のエッセンス 2022」第376回兵庫県消化管研究会
「見逃さない!腹部症状からアプローチするHAE」遺伝性血管性浮腫(HAE) Web Seminar in 兵庫
「逆流性食道炎の治療戦略 up-to-date」東灘区医師会学術講演会
「胃食道逆流症(GERD)の治療戦略 up-to-date」灘区医師会生涯教育・学術講演会
「消化器内視鏡診療の最前線―食道アカラシアに対する経口内視鏡的筋層切開術(POEM)を中心に―」第14回神鋼記念病院若手臨床研究発表会
「表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍Superficial Non-Ampullary Duodenal Epithelial Tumor (SNADET) に対する診断と治療戦略」第344回兵庫県消化管研究会
その他、共著 50編以上
月曜日、金曜日午前に第2診察室で外来担当しております、総合内科専門医の橋口由香里(はしぐちゆかり)と申します。
長年の診療の中で、
・健康な時期に病気の予防を意識すること、
・病気を早期発見し、重篤化を防ぐこと、
・すでに発症した病気の再発や合併症を防ぐこと、
いわゆる予防医学の大切さを痛感しております。
例えば、「コロナ禍以降、健診受診や通院が途絶えてしまった」「健診結果に異常はあったけれど、なんとなくそのままにしている」「少し心配な症状があるけれど、どこに相談したらよいかわからない」
などということはありませんか。
診察室でお気軽に御相談頂ければと思います。
また、必要な検査や治療法を御提案する際にも、結果を御説明する際にも、常にコミュニケーションを大切にしております。
わかりやすい説明、丁寧な診療を心がけてまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。
おかげさまで河原医院は2024年で開業75周年を迎えることができました。
終戦後から、高度経済成長期、阪神淡路大震災、コロナ禍など、さまざまな時代がありましたが、多くのスタッフの方々のご活躍と地域の皆さんのご協力により、地域医療を続けてこられたものと感謝しております。
これからも地域の皆さんとともに歩んで参ります。どうぞよろしくお願いいたします。